正岡 子規
今 NHKで『坂の上の雲』が放映されています。
司馬遼太郎さんのこの小説は以前 全巻読みましたが、再度
思い出してます。
主人公の1人に 正岡子規が出てきます。
同じ司馬さんが出した『この国のかたち』(文春文庫)という
本の第4巻の【徳】というところで、子規が松山中学の後輩の就職について話した言葉が載っています。
後輩の寒川鼠骨(さむかわ そこつ)とうい人が、2つの新聞社、(1社は子規のいる新聞「日本」)に
入社を頼み、子規に相談した時の内容ですが、抜粋します。
『人間はもっとも少ない報酬で最も多く働くほどエライ人ぞな。一の報酬で十の働きをする人は
百の報酬で百の働きをする人よりエライのぞな。 入りの多寡は人の尊卑でないことくらい
分かっとろがな。 人は友を選ばんといかん。 「日本」には正しくて学問の出来た人が多い』
今は、そんなこと行ってもねーとなりそうですが、何かすがすがしいというか、明治人の一端
を見るようで、好きな文章です。
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